はじめにGREE
今年度も札幌市学校図書館地域開放協議会会長を務めさせていただきます今野と申します。札幌市内の図書に携わる様々な状況を考えながら、自分にできることを精一杯務めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
日頃より各地域開放図書館を運営されております開放司書の皆様、ボランティアの皆様、地域の皆様、そして各学校長、運営委員長皆様方の御支持、御協力、誠にありがとうございます。子どもたちのために様々な創意工夫をこらして素晴らしい読書の学びを教えていただきながら、学校や地域発展のために貢献していただいていることに深く感謝申し上げます。
2020年度が始まる前の2月ごろより新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に流行したため、この北海道札幌市でも自粛により学校への立ち入り制限がかかり、開放図書が運営・活動できない事態となりました。自粛中のなか、子どもたちが勉強のため、家にいるなかで必要としたのは本でした。自粛始まりの際、市内の本屋に立ち寄り子どものために本を選ぶ親の姿、中学生・高校生が参考書を探しにマスク姿で訪れているのも見られました。子どものために本を選んでいる親の姿に改めて本の力を感じた思いです。
本来であれば本を読みたい子どもたちや地域のみなさまのための開放図書館になりますが、この状況のために運営できない心苦しさで胸を痛めております。未だ終息が見えない状況ですが、平常時に戻った際に子どもたちや地域の皆様に本をもっと読んでいただけるように札幌市学校図書館地域開放協議会としてこの自粛期間を使い今後のこと、未来のことを考え、全国にも類を見ない歴史ある「札幌方式」をこれからも守り続け、よりよい形に推進させていくことがこれからの地域開放協議会としての役割と考えております。
地域開放協議会のホームページ(開放図書館.jp)を稼働していますが、各図書館や各法人との連携により、更なる本協議会の発信を常に行いながら次への発展へと進めていこうと考えます。
読書は子どもたちの知識を育て、感受性を生むと自分は考えます。好奇心や興味をもって本を読む事から得た知識は、学力の土台となりながら将来の自分の役に立つことと考えます。
しかしながら、地域開放協議会を取り巻く環境は厳しいのが現状です。今後も現場で活躍されている皆様方と交流の場で知恵を絞り、貴重な声をよりよい開放図書の環境の発展に改善していこうと考えております。本年度も札幌市学校図書館地域開放協議会への積極的な御協力と御理解の程、よろしくお願いいたします。